スペインの観光地

セゴビアに残るローマ帝国の支配の跡、コルドバやグラナダの絢爛たるイスラム建築、レコンキスタ(国土回復運動)後の古都トレドやセビージャの壮麗なキリスト教建築など、多様な文化が混在するスペインの世界遺産は、個性派ぞろい

首都マドリード

マドリード王宮

フェリペ5世の命により1734年に着工し歴代のスペイン国王が住居として使った宮殿。天井のフ レスコ画や貴重な調度品など見事な装飾の数々が、当時の王室の栄華を象徴している。現在は、饗宴の間など一部の部屋が見学可能。

プラド美術館

世界三大美術館の一つともいわれるプラド美術館は、マドリード中心部のやや 東緑に囲まれた地区にある。1819年11月、国王フェルナント7世の命によリ、 スペイン王家が収集したコレクションを「王立美術館」として公開したのが始まリだ。所蔵作品は約2万点と世界有数の規模を誇リ、うち約1200点を展示している。メインの建物となるビリャヌエバ館 は、18世紀後半に自然科学博物館になる予定だった建物。ナポレオンの侵略によリ計画が中止されたままになっていたが、フェルナンド7世によリ美術館として生まれ変わった。そのコレクションは、15 -19世紀のヨーロッパ絵画が中心となっ ている。スペインの作品はもちろん、イタリ ァ、ドイツ、フランドル(現在のベルギー)と展示中の絵画だけても多岐にわたる。ちなみに収蔵品のなかに略奪品が1点も ないというのも、プラト咲濱i館の自慢。

バルセロナ

アントニ・ガウディの作品群

かつてモデルニスモ(近代主義)を一世風靡したバルセロナの街には、19世紀の天才建築家、アントニ・ガウディが手掛けた数々の建築物は今も多くその姿を残している。

・サグラダ・ファミリア

1882年、聖ヨゼフ信徒教会の聖堂として着工。ガウディが打ち出したのは“聖堂全体が聖書の内容を表現する”というもの。その構想通り、精密な彫刻の施された壮大なファサード、美しい曲線と光で彩られた聖堂内部など、未完にしてモデルニスモ建築の最高峰と称される、唯一無二の歴史遺産となった。ガウディの没後100年にあたる2026年完成予定だ。

・カサ・ミラ(ラ・ペドラレ)

グラシア通りに面して建つガウディの代表作。実業家ベレ・ミラとその妻の依頼を受け、1906年~1910年に住居として建築された。バルセロナが近代を遂げた最も重要な時期に完成し、当時センセーションを巻き起こした。

・グエル公園

パトロンであったグエル氏の依頼で、市場や学校までも擁する60戸の田園住宅として建築されたものの、計画は失敗。後に公園として開放された。市内が見渡せる広場の他、ガウディがかつて暮らした住宅なども残る。

 

アンダルシア

ゴルドバ歴史地区

イスラム教とキリスト教が交錯する街コルドバ。巨大なメスキータは、この街を奪回したキリスト教徒が、モスクの中にカテドラルを造った特異な建造物。1984・1994年、文化遺産。
イスラム王朝の古都グラナダ

シエラ・ネバダ山脈に抱かれたグラナダは13世紀後半、イスラム時代最後のナスル王朝の首都として栄えた。山の雪解け水は湧き水や小川などに姿を変え。町に潤いを与えている。

アルハンブラ宮殿

かつてスペインの大部分に勢力を広めたイスラム王朝の繁栄を物語る歴史的建築物。贅を凝らしたイスラム美術の結晶を間近に見ることが出来る。

トレド

マドリードから南に70km、古代ローマ時代から要塞都市として栄えた街。タホ川に3方をぐるりと囲まれた小高い丘の上に、かつての城塞やカテドラルを中心とした旧市街が広がつてい る。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教など異なる宗教文化が混在する珈寺の街並み旅暉で、世界文化遺産にも登録されている。

トレド大聖堂

スペイン全土のカトリック教会の総本山。複数ある礼拝堂や総大理石の床、約750枚ものステンドグラスなどの装飾が内部を彩る。貴重な絵画や宝物の展示もみどころ。