
2018年7月版 スペイン入国前に、ビザや空港での入国審査などの情報を把握してから、安心して入国しよう!あなたのパスポートは大丈夫?シェンゲン協定ってなに?ビザはどうやって取るの?ビザなしで入国出来る?入国審査をスムーズに乗り切るコツは?入国や出国にまつわる様々なルールなどを徹底解説します。

目次
ビザについて
出発前に、行く予定の国のビザ情報を確認しなくてはなりません。この情報を把握せずに滞在していると、不法滞在になってしまうこともあります。海外へ出発する前は必ずこの情報を認識しましょう!
外国では、入国する際にビザが必要な国があります。ビザが不要な国でも、それぞれの国で滞在出来る期間が決まっています。事前に滞在する期間を把握し、それぞれの国のルールを把握する必要があります。
スペインへの入国が出来る方法は、大きく分けて4つあります。
1.ビザなし(観光ビザ)での滞在
スペインでは、ビザなし(観光ビザ)で滞在することが出来ます。しかしビザなし(観光ビザ)の場合、滞在出来る期間が決まっています。これを守らないと、不法滞在と見なされる危険性が極めて高くなります。ビザなし(観光ビザ)で長期間滞在を予定されている方は、十分注意してください。
スペインでのビザなし(観光ビザ)での滞在可能期間は、以下の1つが適用されます。
シェンゲン協定
スペインは、シェンゲン協定加盟国のひとつです。シェンゲン協定加盟国(ヨーロッパのほとんどが加盟国)内は、基本自由に行き来することが出来ます。最初のシェンゲン加盟国の入国日から180日間で合計90日の無査証滞在が可能です。すべての加盟国での滞在日数が合計90日以内でなければなりません。過去の渡航歴も確認されます。 入国時に往復航空券、滞在費用、滞在目的の証明(日程表、ホテル予約証明書等)が必要です。
European Commission Short-stay Visa Calculator(欧州委員会のホームページ内)より、シェンゲン領域での短期滞在可能日数を算出することが出来ます。計算が難しいと思われる方は是非ご利用ください。 European Commission Short-stay Visa Calculator

- Austria (オーストリア)
- Belgium (ベルギー)
- Czech republic (チェコ)
- Denmark (デンマーク)
- Estonia (エストニア)
- Finland (フィンランド)
- France (フランス)
- Germany (ドイツ)
- Greece (ギリシャ)
- Hungary (ハンガリー)
- Iceland (アイスランド)
- Italy (イタリア)
- Latvia (ラトビア)
- Liechtenstein (リヒテンシュタイン)
- Lithuania (リトアニア)
- Luxembourg (ルクセンブルグ)
- Malta (マルタ)
- Netherlands (オランダ)
- Norway (ノルウェー)
- Poland (ポーランド)
- Portugal (ポルトガル)
- Slovakia (スロバキア)
- Slovenia (スロベニア)
- Spain (スペイン)
- Sweden (スウェーデン)
- Switzerland (スイス)
- Albania(アルバニア)
- Belarus(ベラルーシ)
- Bosnia-Herzegovina(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
- Bulgaria (ブルガリア)
- Croatia (クロアチア)
- Cyprus (キプロス)
- French territories of French Guyana, Guadeloupe, Martinique, Reunion, Mayotte, Saint Barthelemy and Saint
- Kosova(コソボ)
- Martin(ギアナ(フランス領)、グアドループ、マルティニーク、マヨット、サン・バルテルミー島、セント・マーチン島)
- Macedonia(マケドニア共和国)
- Montenegro (モンテネグロ)
- Ireland (アイルランド)
- Russian(ロシア)
- Romania (ルーマニア)
- Serbia(セルビア)
- Ukraine(ウクライナ)
- United Kingdom (イギリス)
※2019年2月現在の情報です。ビザの情報は、どんどん変わってしまうことがよくあります。最新情報は外務省の公式ホームページをチェックしてください。
2.ワーキングホリデー

ワーキングホリデーで滞在する場合は、以下の9つの条件があります。
- 日本国籍を持ち、日本に在住している
- ワーキングホリデーのビザ申請時に年齢が18歳~30歳である
- 被扶養者を同伴しない
- 有効な旅券を持っている
- 帰りのチケットまたは購入するための十分な資金がある
- スペイン滞在3ヶ月間分の(毎月最低532.51ユーロの合計1,597.53ユーロに相当する)資金がある
- 以前にワーキングホリデー査証をスペインで取得していない。
- 健康であることを証明する医療診断書を持っている
- 犯罪経歴を有しないことを申告する
申請や詳細などは、駐日スペイン大使館のワーキングホリデーページをご確認ください。
3.学生ビザ(就学ビザ)

スペインでは、多くの留学生が滞在していて、様々な教育を受けることが出来ます。
90日間未満滞在の方はビザなし(観光ビザ)で滞在することが出来ますが、90日以上滞在の方はビザが必要になります。
90~180日間の滞在の方は短期就学ビザ、180日以上滞在の方は長期就学ビザを取得する必要があります。
詳細は、駐日スペイン大使館の就学ビザページから確認することが出来ます。申請から約2ヶ月でビザが完成するといわれています。
必要書類は、以下の9つです。
- 査証申請書
- 証明写真(4.5x3.5サイズ)1枚
- パスポート原本とそのコピー1部
- 入学許可書原本とそのコピー1部
- 経済能力を証明するもの(日本からの往復費用やスペインでの滞在費とされる月額535ユーロ相当額以上の残高証明書や、給費・奨学金の証明書など)
- 宿泊証明 (原本とコピー1部)
- 海外旅行保険証明書(原本とコピー1部)(クレジットカードに含まれているものは該当しない)
- 返信用定形封筒(宛先、郵便番号、宛名を記入し、82円切手を貼ったもの)
- 日本国籍以外の方は手数料7816円が必要です。
最新の情報は、駐日スペイン大使館の就学ビザページから確認することが出来ます。
4.就労ビザ

詳細は、駐日スペイン大使館の就労ビザページから確認することが出来ます。
- 査証申請書
- 証明写真(4.5x3.5サイズ)1枚
- パスポート原本とそのコピー1部
- 無犯罪証明書
- 健康診断書
- 労働・居住許可決定通知書の原本とコピー1部
- 日本の連絡先などを記入する連絡用データ・メモ用紙
- 返信用定形封筒(宛先、郵便番号、宛名を記入し、82円切手を貼ったもの)
- 日本国籍以外の方は手数料7816円が必要です。
入国
到着から入国までの一連の流れはこのような流れになっています。
1.入国審査

スペインに飛行機が到着したら、日本などのシェンゲン協定加盟国以外の国からの入国の場合のみ、入国審査を受ける必要があります。カウンターには2種類あり、EU諸国専用カウンターと、EU諸国外用カウンターがあります。日本のパスポートを所持している場合は、EU諸国外用のカウンターに進みます。審査官にパスポートを提示して、審査を受けてください。
入国審査では、聞かれたことだけを答えましょう。聞かれたこと以外を答えると、怪しまれてしまうことがよくあるので、あまりおすすめは出来ません。日本人にはおそらく英語で話してもらえます。英語がわからない場合でも、聞かれることはだいたい決まっています。事前に最低限の英語の練習をしておきましょう。入国審査で聞かれる質問は、主に以下の5つです。
- 滞在期間
- 滞在目的
- 帰りのチケットを持っているか
- 何回この国に訪れたか
- 宿泊先
※プロセスやルールは常に変わっていて、国や担当によって、個人差があります。あくまで参考情報としてとらえて頂ければと思います。
2.荷物の受け取り

出発の際に手荷物を預けた方は、搭乗した飛行機の便名が表示されたターンテーブルで受け取ります。申告するものがある人は審査を受けてください。
スペインでは2018円7月現在、入国カードの記入の必要はありません。しかし、日本への帰国の際は必要です。日本到着直前の機内でCAさんが入国カードを配ります。記入をしましょう。他の国で経由した場合でも、記入する必要がある場合があります。
荷物を受け取ったら、到着ゲートへ進みましょう。
出国
出発時刻の2時間前までには空港に到着するようにしましょう。空港内では混雑などで、飛行機までの道のりが非常に長いです。余裕を持って搭乗手続きを済ませましょう。空港内では、おみやげやレストラン、カフェなど、自由にくつろぐことが出来ます。
1.チェックイン(搭乗手続き)
航空会社の自分が利用するクラスのカウンターに並び、航空券とパスポートを提出し、荷物を預け、搭乗券を受け取ります。
2.出国審査
出国審査審査官にパスポートと搭乗券を提示しましょう。出国審査が終わったら、次は手荷物検査を受けましょう。飲み物などはほぼ持ち込むことが出来ません。事前に飲み終わりましょう。(空港内で購入できます。)
3.指定された空港ゲートへ行く

出来るだけ余裕を持って、ゲートに行きましょう。ゲートは急に変更になったり、または似ているゲート名で間違っていた、ということがありますので、十分注意しましょう。
成田からマドリッドまでの直行便が週3便運航。所要時間は約14時間です。ヨーロッパの主要都市を経由する場合の飛行時間は乗り継ぎの時間を入れて約15〜18時間です。
- ■直行便
- イベリア航空が直行便を運航。
- ■経由便
- ヨーロッパ各国の航空会社、あるいは日本航空、全日空などを利用してヨーロッパの主要都市へ飛び、そこからマドリッドやバルセロナ行きの飛行機に乗り換えます。
- ■機内への持ち込み
- 原則として縦、横、高さの3辺の和が115cm以内。爪切り、カミソリなどは預け荷物へ。化粧品や飲み物などの液体は100ml以下の小さな容器に移し、まとめて透明な袋に入れること。テロ対策で規制が厳しくなっているので事前に確認しましょう。
スペインへの入国
シェンゲン条約加盟国を経由してスペインに行く場合は、乗り継ぎ空港でEUへの入国審査があるので、スペインでの入国審査は不要。
- ■パスポート残存有効期限
- シェンゲン協定加盟国出国時3カ月以上有効なパスポートが必要です。
- ■パスポート査証欄の余白ページ数
- パスポート査証欄の空白ページが1ページ以上あることが必要。残りのページ数を必ず確認しましょう。
- ■ビザの発給
- 6カ月間で90日以内の滞在についてはビザが不要。申請手続きは、在日スペイン大使館もしくは総領事館で。
- ■入国カードとは?
- パスポートとともに入国審査の際に提出します。機内で配られるので、到着前に書いて準備しておきましょう。 ※シェンゲン協定加盟国から入国する場合、または陸路で入国する場合、カードの提出は不要。
- ■空港税について
- ツアー料金には含まれていない場合が多いので注意しましょう。各空港により金額は異なります。
- ※日本国籍の方が観光目的で短期入国する場合の条件です。
- ※ビザ・パスポートなどの情報は予告なく変更されることがございます。必ず大使館、領事館または旅行会社でご確認ください。
- ■シェンゲン協定について
- EUに加盟する一部の国が結ぶ検査廃止協定のこと。日本など加盟国以外からの入国は到着した空港と最後に出国する空港で入国・税関審査を受けます。
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