
2019年4月版 オーストリア入国前に、ビザや空港での入国審査などの情報を把握してから、安心して入国しよう!あなたのパスポートは大丈夫?シェンゲン協定ってなに?ビザはどうやって取るの?ビザなしで入国出来る?入国審査をスムーズに乗り切るコツは?入国や出国にまつわる様々なルールなどを徹底解説します。
2019年4月現在、オーストリアまでの直行便はありません。乗り継ぎ便を利用して、最短でも12時間程度です。
旅行や留学、就学などで海外へ行くには、事前の準備をしなければなりません。調べずに行ってしまうと、最悪の場合収監、強制送還などされる場合があります。出発前の準備から入国、出国までの一連の流れをご紹介します。
目次
ビザについて
出発前に、行く予定の国のビザ情報を確認しなくてはなりません。この情報を把握せずに滞在していると、不法滞在になってしまうこともあります。海外へ出発する前は必ずこの情報を認識しましょう!
外国では、入国する際にビザが必要な国があります。ビザが不要な国でも、それぞれの国で滞在出来る期間が決まっています。事前に滞在する期間を把握し、それぞれの国のルールを把握する必要があります。
オーストリアへの入国が出来る方法は、大きく分けて4つあります。
1.ビザなし(観光ビザ)での滞在
オーストリアでは、ビザなし(観光ビザ)で滞在することが出来ます。しかしビザなし(観光ビザ)の場合、滞在出来る期間が決まっています。これを守らないと、不法滞在と見なされる危険性が極めて高くなります。ビザなし(観光ビザ)で長期間滞在を予定されている方は、十分注意してください。
オーストリアでのビザなし(観光ビザ)での滞在可能期間は、以下の2つが適用されます。
シェンゲン協定
オーストリアは、シェンゲン協定加盟国のひとつです。シェンゲン協定加盟国(ヨーロッパのほとんどが加盟国)内は、基本自由に行き来することが出来ます。最初のシェンゲン加盟国の入国日から180日間で合計90日の無査証滞在が可能です。すべての加盟国での滞在日数が合計90日以内でなければなりません。過去の渡航歴も確認されます。 旅券の未使用査証欄は見開き2頁以上が必要で、出国用航空券も必要です。海外旅行保険、滞在費証明などを事前に用意しておくと、入国審査ではスムーズにいくかもしれません。
European Commission Short-stay Visa Calculator(欧州委員会のホームページ内)より、シェンゲン領域での短期滞在可能日数を算出することが出来ます。計算が難しいと思われる方は是非ご利用ください。 European Commission Short-stay Visa Calculator
シェンゲン協定加盟国は以下のとおりです。
- Austria (オーストリア)
- Belgium (ベルギー)
- Czech republic (チェコ)
- Denmark (デンマーク)
- Estonia (エストニア)
- Finland (フィンランド)
- France (フランス)
- Germany (ドイツ)
- Greece (ギリシャ)
- Hungary (ハンガリー)
- Iceland (アイスランド)
- Italy (イタリア)
- Latvia (ラトビア)
- Liechtenstein (リヒテンシュタイン)
- Lithuania (リトアニア)
- Luxembourg (ルクセンブルグ)
- Malta (マルタ)
- Netherlands (オランダ)
- Norway (ノルウェー)
- Poland (ポーランド)
- Portugal (ポルトガル)
- Slovakia (スロバキア)
- Slovenia (スロベニア)
- Spain (スペイン)
- Sweden (スウェーデン)
- Switzerland (スイス)
シェンゲン協定に参加していないヨーロッパ圏
- Albania(アルバニア)
- Belarus(ベラルーシ)
- Bosnia-Herzegovina(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
- Bulgaria (ブルガリア)
- Croatia (クロアチア)
- Cyprus (キプロス)
- French territories of French Guyana, Guadeloupe, Martinique, Reunion, Mayotte, Saint Barthelemy and Saint
- Kosova(コソボ)
- Martin(ギアナ(フランス領)、グアドループ、マルティニーク、マヨット、サン・バルテルミー島、セント・マーチン島)
- Macedonia(マケドニア共和国)
- Montenegro (モンテネグロ)
- Ireland (アイルランド)
- Russian(ロシア)
- Romania (ルーマニア)
- Serbia(セルビア)
- Ukraine(ウクライナ)
- United Kingdom (イギリス)
※2018年7月現在の情報です。ビザの情報は、どんどん変わってしまうことがよくあります。最新情報は外務省の公式ホームページをチェックしてください。
日本とオーストリアとの二国間協定
ポーランド同様、オーストリアとも二国間協定があります。シェンゲン協定で定められた滞在期間を超え、観光など非営利活動目的による6か月以内の滞在が許可され、査証や滞在許可は必要ありません。
ただし、この協定のルールに従って滞在する場合、注意する点が3つあります。よくお読みになり、滞在期間を十分に調べ、慎重に検討してください。
- 必ずオーストリアで入国審査、出国審査を受ける 経由便(乗り継ぎ便)の方でオーストリアに来られる方は、この協定のルールでの滞在をする場合は要注意です。この協定では、オーストリアの入国スタンプをもらう必要があります。シェンゲン協定加盟国は自由に行き来することが可能なため、シェンゲン協定加盟国からシェンゲン協定加盟国への飛行機では、入国審査はされません。つまり、シェンゲン協定加盟国が経由地の場合、その経由地で入国審査や出国審査を受ける必要があります。その為、この協定で滞在する場合は、経由便の場合、必ずシェンゲン協定加盟国でない国を経由する必要があります。 たとえば、日本→イタリア経由→オーストリアといった経由便(乗り継ぎ便)の場合、シェンゲン協定加盟国であるイタリアを経由しているため、イタリアで入国審査を受ける必要があります。その為、イタリアの入国スタンプを押され、ポーランドと日本の二国間協定が適応されることはありません。日本→イギリス経由→オーストリアといった経由便(乗り継ぎ便)の場合は、シェンゲン協定加盟国でないイギリスを経由しているため、オーストラリアで入国審査を受け、入国スタンプが押されるはずです。
- 90日を超えたらオーストリア以外のシェンゲン協定加盟国には行かない 最大180日間の中で90日を超えてしまうと、シェンゲン協定での滞在が効かないため、オーストリア以外のシェンゲン協定加盟国へ行った場合は不法滞在となります。
- ホテルなどの宿泊施設以外に滞在する場合には住民登録が必要
その他詳細は在日オーストリア大使館の二国間協定ページをご確認ください。
2.学生ビザ(就学ビザ)

オーストリアは、音楽の街・ウィーンを持ち、音楽を学ぶ学生が集まっていて、日本人留学生も数多くいます。音楽に限らず学力も非常によく、学科での留学も大変人気です。
必要書類等詳細は、在日オーストリア大使館のビザページから確認することが出来ます。わからないことは、大使館に直接問い合わせてみてください。親切に教えていただけます。
4.就労・研修・研究ビザ

オーストリアで仕事をするには事前に許可を得る必要があります。必要書類等詳細は、在日チオーストリア使館のビザページから確認することが出来ます。わからないことは、大使館に直接問い合わせてみてください。親切に教えていただけます。
入国
到着から入国までの一連の流れはこのような流れになっています。
1.入国審査

オーストリアに飛行機が到着したら、日本などのシェンゲン協定加盟国以外の国からの入国の場合のみ、入国審査を受ける必要があります。カウンターには2種類あり、EU諸国専用カウンターと、EU諸国外用カウンターがあります。日本のパスポートを所持している場合は、EU諸国外用のカウンターに進みます。審査官にパスポートを提示して、審査を受けてください。
入国審査では、聞かれたことだけを答えましょう。聞かれたこと以外を答えると、怪しまれてしまうことがよくあるので、あまりおすすめは出来ません。日本人にはおそらく英語で話してもらえます。英語がわからない場合でも、聞かれることはだいたい決まっています。事前に最低限の英語の練習をしておきましょう。入国審査で聞かれる質問は、主に以下の5つです。
- 滞在期間
- 滞在目的
- 帰りのチケットを持っているか
- 何回この国に訪れたか
- 宿泊先
※プロセスやルールは常に変わっていて、国や担当によって、個人差があります。あくまで参考情報としてとらえて頂ければと思います。
2.荷物の受け取り

出発の際に手荷物を預けた方は、搭乗した飛行機の便名が表示されたターンテーブルで受け取ります。申告するものがある人は審査を受けてください。
オーストリアでは2018円7月現在、入国カードの記入の必要はありません。しかし、日本への帰国の際は必要です。日本到着直前の機内でCAさんが入国カードを配ります。記入をしましょう。他の国で経由した場合でも、記入する必要がある場合があります。
荷物を受け取ったら、到着ゲートへ進みましょう。
出国
出発時刻の2時間前までには空港に到着するようにしましょう。空港内では混雑などで、飛行機までの道のりが非常に長いです。余裕を持って搭乗手続きを済ませましょう。空港内では、おみやげやレストラン、カフェなど、自由にくつろぐことが出来ます。
1.チェックイン(搭乗手続き)
航空会社の自分が利用するクラスのカウンターに並び、航空券とパスポートを提出し、荷物を預け、搭乗券を受け取ります。

2.出国審査

出国審査審査官にパスポートと搭乗券を提示しましょう。出国審査が終わったら、次は手荷物検査を受けましょう。飲み物などはほぼ持ち込むことが出来ません。事前に飲み終わりましょう。(空港内で購入できます。)
3.指定された空港ゲートへ行く

出来るだけ余裕を持って、ゲートに行きましょう。ゲートは急に変更になったり、または似ているゲート名で間違っていた、ということがありますので、十分注意しましょう。
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